インプラント
チタン製の人工の歯の根を顎の骨に直接埋め込み、そこに被せ物を装着します。顎の骨にしっかりとくっつく事で天然歯と同様の、自然で違和感のない機能回復が得られます。
インプラントの成功率は、5年成功率95%以上にまで技術が進み、現在では広く行われるようになりました。
最大のメリットはなんといってもガタつくことなく硬いものでも難なく噛めることでしょう。
インプラントの失敗
インプラントがグラグラの状態になってしまった場合には、インプラントそのものの撤去が必要になってきます。何らかの原因でインプラント体が骨とくっつかなかいことで引き起こされますが、骨の状態が悪く一度くっついても次のような要因で剥がれることもあります。
①細菌感染(歯周病と同じ)
②インプラントが噛む負荷にたえきれない
その他インプラントの成功を妨げる要因としては次のようなものがあります。
・全身的要因:糖尿病の方,喫煙者,骨粗鬆症の方,免疫力の低い方
・局所的要因:口腔清掃不良,口腔悪習癖(歯ぎしり,食いしばりなど)
インプラント治療の流れ
インプラントにはいろいろな種類がありますが、代表的なものは一体型のタイプと上部と下部が別れたタイプが有ります。当院では後者を採用しており、いくつかのステップを経て完了します。
また、治療に入る前にお口の中の状態を健康にしておくことが必要です。例えば歯周炎があるような状態で行うことはしません。
治療後は、歯ブラシによるブラッシングの励行や定期的なメインテナンスチェックなど、普通の歯と同じように健康状態を維持することが重要です。
歯科全般に言えることですが、病気になった原因をしっかりと認識してそこを改善することで、より良い治療結果を長く維持することにつながります。
術後の注意事項
- 唾液に血が混じる程度の出血は問題ありませんが、気になるようでしたら清潔なガーゼを適当な厚さに丸めて15分以上噛み、創部を圧迫して下さい。
- 何度も口をゆすぐことは避けて下さい。血が止まりにくくなります。
- 手術後数時間は患部周辺をよく冷やしてください。ただし、冷やしすぎますと治りが悪くなりますので注意して下さい。
- 手術当日から腫れがひいてくるまでは、激しい運動や飲酒、長時間の入浴は避けて下さい。(シャワー程度は可能です。)
- お渡しした薬は担当医の指示に従って服用して下さい。発疹などのアレルギーがでたり、痛み止めを服用しても痛みがとれないときはご連絡下さい。
- 手術後1~2週間程度は刺激の少ない、軟らかい食事にして下さい。また、通常手術後2週間は傷口の保護のために義歯は使用できません。装着の時期は、担当医の指示に従って下さい。
- 手術翌日から、手術部位は起床・就寝時と毎食後うがい薬でうがいをして下さい。歯磨きは歯磨剤を使用せず、手術の翌日から創部を避けて行ってください。
- 糸の種類にもよりますが、1~4週間で抜糸します。気になる場合などは担当医にお伝え下さい。
- 術後感染や正常な治癒に悪影響を及ぼす可能性がありますので禁煙をおすすめします。術前2週間、術後8週間の禁煙が望ましいといわれています。
- 手術後の合併症・偶発症
個人差がありますが、手術後は2~3日目をピークに1週間ほど腫れがでます。また、口のまわりに皮下出血(内出血)がみられることがありますが、10日~2週間位で消失します。
上あごの手術を受けられた方は、まれに鼻血が出ることがあります。2週間位は強く鼻をかむことは避けて下さい。また、鼻づまり、痰がでるなどの症状があれば、ご連絡下さい。
下あごの手術を受けられた方は、まれに下唇や下あご先端部に麻痺やしびれがでることがあり、通常数日で消失しますが、数ヶ月つづくこともあります。
診療内容
新着情報
- 2024/7/29/ お盆休みのお知らせ
- 2024/6/10/ つつみした歯科ニュースR6・6月号を掲載しました、テーマは「知ってる? 2次カリエス!!」です!
- 2024/5/13/ EPARKからのご予約について